スネをかじるにしても・・・

彼が旅行から帰ってきた。
1日〜2泊3日で出かけたのだが、米子〜出雲〜倉敷と三都市まわったらしい。
彼の中でのメインイベントは、足立美術館と大原美術館、出雲大社だったらしい。
帰って早々、落雷の影響で停まった山手線の中に1時間近く閉じ込められたらしく、「倉敷から品川まで1時間半だったのに、品川から池袋まで1時間半もかかった」と言っていた。
しかも家族やお寺に買ってきた土産が梨、画集4冊、お酒。
重いはずだよ、アンタ…。
世の中に宅急便というものが有ることを思い付かなかったらしい。
世間知らなさすぎだよ。

私も言わなきゃいいのに、「働いてないのに旅行なんて我が家では考えられない」「お家柄が違うんだなぁって思った」とか「親に旅行プレゼントするくらいになろうね」とか言っちゃった。
だって、28歳にもなってバイトの身分で家賃も面倒みてもらっている状態で、旅行に行く（それも親にお金を借りて）なんて、私の常識じゃありえない。
それを、特異なことと思っていない彼の感覚も大問題だと思う。
親も子を甘やかしすぎだし、彼も親に甘えすぎ。
私の家はとにかく「早く（経済的に）自立しなさい」という家だったから、彼の甘チャンさ加減には理解しがたいものがある。
で、つい言っちゃった。

だってもし、この先結婚？とかすることになったとして、ずっとあの調子じゃ困るもん。
就職したとしても、ことある毎に親に世話になるんじゃ嫌だし。
結婚式代とか、全部親に出してもらう気でいそうだし。
私は、そういうのは嫌だなと思う。

そのくらいなら、式なんてしない方がいい。
お金が無いなら、親に借りてまで旅行しなくてもいい。

私の感覚が普通だと思うけど、どうなのかしら？

ちなみに、私に言われた彼は「ハイ。」と恐縮していた。
「怒ってるんじゃないよ？ただ、ずっとこのままの感覚でいられると怖いなって思っただけ。」って私が言っても「何か怒られてる気がする…」って言ってた。
うーん、怒られてるんじゃなくて、道理を説かれているんだと分かってほしいな。

どうも、精神年齢は20歳の甘チャン学生気分のままらしい。

いい加減自活しようよ、マジで。